著者
小次郎講師
投資教育家・チャート分析家
所属:手塚宏二事務所
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公開日
2026.08.26
*執筆日:2026年8月15日
8/10週の結論:
日経平均株価は4営業日続伸となり、8月14日は前日比405円21銭高(+0.59%)の6万8,713円80銭で取引を終えました。
取引時間中には6万9,608円24銭まで上昇し、7月13日以来約1カ月ぶりに心理的節目の7万円手前の6万9,000円台を回復する場面もありましたが、週末の持ち高調整や日銀の追加利上げ観測から伸び悩みました。
TOPIXは4,197.20と連日で過去最高値を更新しています。
米国では前日発表の7月生産者物価指数(PPI)の鈍化を受けてハイテク株中心に買いが先行しましたが、8月14日(現地時間)発表の7月小売売上高とミシガン大学消費者信頼感指数がそろって市場予想を下回り、早期利下げ観測が強まる一方、ホルムズ海峡を巡る供給不安から原油価格・長期金利が上昇に転じ、NYダウ・ナスダック総合はともに反落しました。
ドル円は158円台後半から159円台前半で乱高下し、159円324銭で取引を終えています。
日経平均株価は4営業日続伸。8月14日は前日比405円21銭高(+0.59%)の6万8,713円80銭で取引を終え、取引時間中は6万9,608円24銭まで上昇し、約1カ月ぶりに6万9,000円台を回復しました。TOPIXは前日比21.16ポイント高の4,197.20ポイントと連日で過去最高値を更新しています。
8月14日(現地時間)のNYダウは前日比107ドル58セント安(-0.19%)の5万3,732ドル41セント、ナスダック総合は73.87ポイント安(-0.28%)の2万6,729.16でともに反落しました。半導体株指数(SOX)はSKハイニックスなど、メモリー株高を受けて+0.87%と底堅く推移しています。7月小売売上高(前月比-0.6%、予想+0.1%)とミシガン大学消費者信頼感指数(速報値51.0、予想55)がそろって弱い内容となったことに加え、ホルムズ海峡を巡る供給懸念から原油高・金利上昇となったことが重荷となりました。
ドル円は8月14日のNY市場で158円60銭~159円40銭のレンジで推移し、159円324銭で取引を終えました。弱い米指標を受けて一時ドル売りが優勢となったものの、ホルムズ海峡情勢を背景とした原油高・金利上昇でドルが買い戻されました。日本政府がこれ以上の円安進行を望まない姿勢を示しているとの見方もあり、追加介入への警戒感がくすぶっています。
8月13日発表の7月米生産者物価指数(PPI)は前年比4.7%と市場予想を下回り、9月FOMCでの利上げ観測が後退しました。
これを受けてナスダック100は+1.15%高、NYダウも+0.13%高となり、AI・半導体関連株への買いが継続しました。
この流れを引き継いだ14日の東京市場でも、寄り付き後に日経平均株価が一時+1.39%まで上昇する場面がありました。
一夜明けた8月14日発表の7月小売売上高は前月比-0.6%(予想+0.1%)と市場予想を大きく下回り、昨年10月以来の落ち込みとなりました。
8月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値も51.0と予想(55)を下回り、消費者マインドの弱さが確認されました。
これを受けて早期の利下げ観測が強まり、一時10年債利回りが低下、ドル売りが優勢となりました。
弱い米指標を受けたドル安の流れは長続きせず、ホルムズ海峡を巡る供給混乱への懸念が再燃したことで、NY原油先物は1バレル82.39ドル(+1.62%)まで上昇しました。
原油高を受けて米長期金利も上昇に転じ(10年債利回り4.692%)、ドルが買い戻される展開となりました。
株式市場では中東情勢の不透明感が重荷となり、NYダウ・ナスダック総合はともに反落しています。
インフレ鈍化を好感した買いと、消費指標の弱さによる利下げ期待、そしてホルムズ海峡を巡る地政学リスクという、方向感の異なる材料が8月10日週末にかけて交錯しました。
日本株は堅調を維持しているものの、為替・原油・金利のいずれかが大きく動けば相場の腰折れにつながりかねず、8月24日週以降も複数材料の綱引きが続きそうです。
日経平均株価の推移(7月16日安値~8月14日)は以下の通りです。
出所:TradingView
日経平均株価は7月29日の6万448円90銭を底に4営業日続伸し、8月14日には7月13日以来となる6万9,000円台に突入しました。
史上最高値(6月22日、7万2,831円73銭)まではなお4,000円弱の距離があり、上値では6万9,600円近辺(8/14高値)、次いで史上最高値圏が意識されます。
8月15日週末の伸び悩みが一時的な調整にとどまるか、上昇一服のサインとなるかが8月24日週の焦点です。
ドル円相場の推移(7月20~8月14日、NY終値ベース)は以下の通りです。
出所:TradingView
ドル円は8月3日の介入表明以降、155円台~160円のレンジで方向感を探る展開が続いています。
8月14日は米指標の弱さで一時158円602銭まで下落したものの、ホルムズ海峡情勢を受けた原油高・金利上昇で159円台まで買い戻されました。
心理的節目の160.00円と、8月3日の介入安値155.21円という上下の節目を、それぞれどちらに抜けるかが引き続き焦点です。
8月17日(月)には日本の2026年4-6月期GDP速報値の発表を控えており、内容次第では日銀の追加利上げ観測に影響しそうです。
加えてホルムズ海峡情勢による原油価格の変動も、金利・株式・為替に波及するため引き続き要注意です。
日経平均株価は6万9,000円台への定着を試せるか、ドル円は155円台の介入安値と160円の心理的節目のどちらに向かうかを、注視したい局面です。160円を突破できれば、次は前回抵抗を受けた164円に向けてのチャレンジとなります。
| 日程 | イベント・経済指標 |
|---|---|
| 8月17日(月) | 日本の2026年4-6月期GDP1次速報発表(内閣府公式スケジュール) |
| 週内 | ホルムズ海峡を巡る情勢・原油価格の動向に要注意(米・イラン関連の報道に留意) |
| 通期 | 国内外で2026年4-6月期決算発表が継続。AI関連企業の業績・設備投資計画、ドル円、日本国債利回りの動向に注目 |
日経平均株価は4日続伸で一時6万9,000円台に乗せ、戻りの勢いは続いています。ただし8月10日週末は米消費指標の弱さとホルムズ海峡の緊迫化という新しい材料も出てきており、これまでのAI・半導体主導の上昇一辺倒とは違う目配りが必要になりつつあります。ドル円が155円台の介入安値と160円の節目のどちらに動くかも、株式市場の先行きを占う手がかりです。目先は6万9,000円台に定着できるか、6万8,000円割れがないかを基準に、値動きを確認しながら判断する姿勢が引き続き有効でしょう。
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小次郎講師(本名:手塚宏二) 投資教育家・チャート分析家。 40年以上にわたりマーケットと向き合い、投資セミナー、書籍、動画、コラムなどを通じて、 個人投資家に向けた投資教育を行っている。 難解に思われがちなチャート分析を、初心者にもわかりやすく体系立てて伝えることを得意とし、 これまでに数万人を超える受講生を指導。 代表的な手法に「移動平均線大循環分析」「大循環MACD」「大循環ストキャス」などがある。
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